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建築計画・設計は、たとえばこれまで対象となる施設について歴史的にどのようなデザインがなされてきたのか、規範的な計画学的な知見からの抑えや、施設に関する数量的な値など、種々のデータを目的に向かって統一させると同時に、「ふつう」あるいは「一般的」にもとづく形・空間・人間生活に対する固着した判断、反応から解放される必要がある。この科目は、後者の部分の個人の想像力の問題を取り扱う。

 個人、個人は各々生活し、成長してきた場所もそれぞれ違い、それに伴って、触れ会う人々や、体験してきた事柄も異なっているが故に、感じ取り方も自ずから違うわけで、このような各自のアイデンティティーに依拠して、さまざまな課題に対して、個人、個人が持っている資質をとおして表現することが大切です。課題に対して、すばやく絵を描く人もいるだろうし、時間をかけることで中から滲み出てくる絵を描く人もいるだろうし、いろいろな材料で手早く模型を組み立てる人もいるだろうし、想像力の赴くままのざっくりとした粗いタッチの立体など、各々の得意とする表現で、課題に対する作品を作り出すこと、それをとおして固着した判断、反応から解放されること、そして多様な作品が生み出されてくることを求めています。

Teaching staff

 教授 入江正之

 講師 安東陽子   早田大高   三浦丈典 山村 健

 TA    濱島啓彰   鈴木栄三郎

出展 2016年度 設計演習B/Cブログより

設計演習B/Cとは

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